「片付けをしたら痩せた」という話を聞いたことはありませんか?
片付けるだけでそんなバカな!と思うかもしれませんが、あながち間違いというわけではありません。「片付け=痩せる」ではなく、お片付けの効果によって、心と体が整い、痩せやすい思考になると考えてください。
でも、いざ片付けをやろうと思っても、仕事や家事・育児でなかなか手が回りませんよね。
そこで、今回は片付けのコツとその効果をお話しします。億劫な片付けに対して、前向きな気持ちになってもらえたら幸いです。
この記事の目次
片付けは一度にやらずにコツコツと積み重ねる
片付けはどうしても一気にやろう!と思いがち。確かに時間があれば、一気にやるのがいいに越したことはありません。けれども日々の生活に追われると、まとまった時間を取るのが難しいですよね。 そこで毎日少しずつ片付けるコツを3つご紹介します。
1、1日1つはモノを処分する
片付けは、まずモノを全部出して、必要なモノと不要なモノに分けるのが鉄則です。でも、時間がないときは、「1日1捨て」を実践するだけで構いません。
引き出しの中の使わないペンでも期限切れの食料品でも何でもOK!不要なモノを毎日1つ処分していきましょう。
「捨てる」「人に譲る」「売る」「リサイクルに出す」など好きな処分方法を選んでくださいね。
2、1日1カ所の整理
キッチン全体、洗面所全部など、場所全体を片付けようとすると大変です。1日で棚を1段だけ、引き出し1つだけと決めると、片付けのハードルが下がります。
毎日1カ所ずつを整えていき、ある程度まで片付いたら全体を見渡してみましょう。そして生活動線を最短にできる収納にします。収納例にもあるように、よく使う場所に使うモノを収納しておくのがベストです。
3、時間を決める
片付けは、やり始めると止まらないことがありますよね。けれども、大掛かりにやるとそれで満足してしまい、なかなか継続できません。
1日10分でも20分でもいいので、タイマーを使って毎日1カ所を片付ける習慣をつけましょう。そのほうが結果的に、片付けが持続します。
家族も片付けやすい環境を作る
どんなに片付けを頑張っても、自分の目線だけでやってしまうのはNG。なぜならせっかくキレイにしても、家族が使いにくい収納だとまた散らかってしまうからです。そうなると、家族に対するストレスが溜まってしまいますよね。
そこで、家族が片付けやすくなる収納方法を3つご紹介します。
1、家族の性格に合わせた収納
家族が使ったモノを元に戻さないのであれば動線を考えてみましょう。
元に戻さない原因は、収納が戻しにくい場所にあるからかもしれません。
収納場所と実際に使う場所が離れていると、使い終わったとき戻すのが面倒になってしまいます。戻しやすくするには、使う場所のすぐ近くに使うモノをひとまとめにした収納を作るのがおすすめです。
2、引き出し収納やボックス収納はラベルを貼る
家族に「あれはどこ?これはどこ?」といちいち聞かれるのはストレスですよね。ならば、聞かれなくても済む方法を考えましょう。
1番効果的なのは、収納場所にラベルを貼ることです。このとき注意するのは、家族全員に分かるようにすること。まだ漢字が読めないお子さんがいる場合は、ひらがなやイラストシールにしたり、高齢者がいる場合は、ラベルの文字を大きくしたり。引き出しや収納ボックス、仕切りなどの目立つところに貼ってくださいね。
3、細かく仕切る収納とざっくり収納を使い分ける
例えば電池は、種類別に仕切りを作って収納しましょう。なぜなら、電池は戻す必要がないため、取り出しやすさが大切だからです。
一方、元に戻す必要があるモノの中には、仕切りすぎると戻すのが面倒になるモノもあります。その場合はざっくり収納で構いません。
家族と自分のモノを扱うときのクセによって収納方法を決めるのがポイントです。
片付けの効果は自分だけでなく家族にもいい影響を与える
モノを整理することは、心も体も健康にする効果をもたらします。それが最初にお話しした「痩せる思考」です。
キッチンが片付けば料理が楽しくなり、リビングが片付けば家族の団らんが増え、クローゼットが片付けば洋服のコーディネートが楽しくなります。
日々の生活のストレスが減っていくと、前向きな気持ちになって、億劫だった家事や仕事もはかどるようになるでしょう。
自分が率先して片付けをしている姿を見せると、家族が協力的になっていきます。最初は大変でも、最終的に自分が楽になるために、片付けはとても有効です。
だからといって頑張りすぎる必要はありません。ダイエットだって、1日で痩せるわけではないですよね。自分のできる範囲で、ご紹介した方法を少しずつ実践してみてください。
それが心と体をキレイにし、家族全員を巻き込んで片付けが楽しくなるコツです。
藤野こと
プロフィール
中学生の子どもを持つ主婦ライター。
整理収納アドバイザー(1級)の資格があり、片付け・収納や家事に関する生活系の記事をおもに執筆しています。
趣味はハンドメイドと読書。