子どもの学習環境について、よその家はどうしているのか気になりませんか?
テレビや雑誌などでは「リビング学習が良い」とよく取り上げられています。
ですが、本当に子ども部屋で勉強するよりもリビング学習のほうがいいのでしょうか?
今回は、子ども部屋での勉強とリビング学習のメリット・デメリットをまとめました。また、勉強に集中するにはどんな環境にしたらいいのかを解説します。
この記事の目次
1.子ども部屋とリビング、勉強するならどっち?
2.子ども部屋とリビング、それぞれのメリット・デメリット
3.子どもが勉強しやすいレイアウトが大切
4.子ども部屋もリビングも勉強に集中しやすい環境づくりを
子ども部屋とリビング、勉強するならどっち?
実は、この質問に正しい回答はありません。なぜなら子どもの性格や年齢、家族構成によるからです。
ベネッセのアンケートによると、小学校低学年の子どもの8割がリビング学習をしているという結果が出ています。
高学年になるにつれて、子ども部屋で勉強する割合は増えていきますが、中高生になってもリビング学習を続ける子どもも少なからずいます。
わが家の一人息子も中学生になるまでリビング学習でした。親は子どもが勉強している様子を見られ、子どもは「お母さんがいる」という安心感があります。
ですが、テレビをつけると気が散るし、大きな生活音が出ると勉強の手を止めてしまう…… それなら子ども部屋がいいのでは?と思って試したみたところ、勉強するときはするけれども部屋のモノで遊んでしまうことが多かったため、結局リビングに戻ることに。 どちらで勉強するにしても、一長一短があるなと感じました。
子ども部屋とリビング、それぞれのメリット・デメリット
では、子ども部屋で勉強した場合とリビング学習した場合、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか? それぞれ見ていきましょう。
まずは子ども部屋で勉強するメリットを挙げていきます。
集中できる
静かな環境で勉強したい子どもには、生活音が聞こえないため、子ども部屋のほうが集中しやすくなるでしょう。
邪魔が入らない
小さな弟妹は、どうしても「兄姉の勉強中は邪魔してはいけない」ことがわかりません。子ども部屋なら、邪魔されにくい環境がつくれます。
一方、子ども部屋の学習にはどんなデメリットがあるでしょうか?
・不安になりやすい
低学年の場合、一人になる環境にあまり慣れていないので不安に感じる子もいるようです。一人だとソワソワしてしまうようなら部屋のドアを開けておく、ときどき声を掛けるといった配慮が必要かもしれません。
・おもちゃやゲームに気を取られる
親の目がないため、子ども部屋に置かれているおもちゃやゲームについつい気を取られがち。子ども部屋で勉強させるなら、集中しやすい部屋づくりが必要です。
子どもが勉強しやすいレイアウトが大切
リビングでも子ども部屋でも、大切なのは子どもが集中して勉強できる環境づくり。学習机や椅子のレイアウトを工夫し、おもちゃやゲームなどの気が散りやすいモノを見えなくする収納にしてみましょう。
勉強しやすい収納とは?
子どもは周りに興味のあるモノがあったら、すぐに集中が途切れてしまいます。勉強しやすい環境にするためには、実は収納が大切なんです。 おもちゃやゲームは収納ケースや収納棚に「隠す収納」を。マンガは学習机の棚には置かず、勉強するときに視界に入らない場所に収納しておきます。 勉強するときは、文具や教科書などの必要な道具をすぐ手に取れる場所に置いておき、移動して集中が途切れるのを防ぎます。
子ども部屋もリビングも勉強に集中しやすい環境づくりを
子どもの勉強場所をリビングにするか、子ども部屋にするかは、性格や家庭の状況によって変わります。どちらで勉強するにしても集中できるスペースをつくってあげることが大切です。
新学期になる前に、もう一度子どもが勉強しやすい環境を見直してみてくださいね。
藤野こと
プロフィール
中学生の子どもを持つ主婦ライター。
整理収納アドバイザー(1級)の資格があり、片付け・収納や家事に関する生活系の記事をおもに執筆しています。
趣味はハンドメイドと読書。